第12回大会

日本学校心理学会第12回大会のお知らせ

日本学校心理学会第12回大会(水戸大会)にあたり,一言ご挨拶申し上げます。本学会はおかげさまで会員数も600名を超え,JSPAレターや研修会を通して,積極的に交流を進めております。機関誌「学校心理学研究」も大学や教育センター等で取り上げられることが増えました。またホームページも充実してきております。

しかしなんと言っても,一番の交流の場は大会です。会員が顔を合わせ,日々の実践からくる「胸騒ぎ」(危機感)や子どもとの関わりで感じる手応えを共有できます。そして自分の胸騒ぎや手応えが「あーそうだったんだ」と意味づけするために,実践発表,ワークショップ,講演が有用です。水戸大会では,学習面,心理・社会面,進路面,健康面の援助について幅広く研修の場が用意されるとともに,学校教育相談と危機管理というタイムリーなテーマが学べます。

社会的,経済的に厳しい今日,私たち,教師,相談員,保護者,地域での援助者,行政担当者,研究者等,子どもに関わる者は,知恵と汗(冷や汗も)と涙(悔し涙も)を惜しまず,子どもや援助者に接しています。疲れるときもありますね。ぜひ水戸でお会いし,楽しい充電のときを共有しましょう!

日本学校心理学会理事長 石隈利紀

学校心理学会の卵が茨城の地で生まれ,全国へと仲間の輪を広げていったことを考えますと,日本学校心理学会第12回大会を茨城県水戸市で開催できますことは,喜ばしい限りです。

さて,新学習指導要領では,知・徳・体の調和のとれた育成とともに,「生きる力」の育成を重視しています。このことは,まさに,学習面,心理・社会面,進路面,健康面の4つの領域からの多面的なアプローチ(心理教育的援助サービス)を通して,元気の出る学校づくりをめざす学校心理学の理念に通ずるものがあります。そこで,大会テーマを,「『生きる力』を育て,元気の出る学校づくり-より多面的なアプローチをめざして-」といたしました。

この大会テーマのもと,4つの領域に関連する発表,ワークショップ,講演等を企画し,参加者ひいては子どもたちにとって,有意義な内容を提供できればと考えています。また,参加者同士の交流も大切な要素と考えていますので,休憩スペースや懇親会での会話も大いに楽しんでいただきたいと思います。大会実行委員一同,参加者が元気の出るような大会にしたいとの思いにより,精力的に準備を進めています。たくさんのご参加をお待ちしています。

日本学校心理学会第12回大会実行委員長 横島 義昭