第16回大会

自主シンポジウム

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窪田 由紀(名古屋大学)・大野 志保(愛知教育大学附属高等学校)・野地 麻奈美(名古屋大学大学院教育発達科学研究科)・石川 雅健 愛知学院大学・西山 久子(福岡教育大学教職大学院)
学校危機時の養護教諭への支援のあり方をめぐって
-種々の学校危機に遭遇した養護教諭の体験の分析を通して-

学校危機時の養護教諭は、直後の救急処置や事後の児童生徒の心のケアを担うことが期待されるが、必ずしも学校内の方針決定の場への参加が保障されず、支援が十分でない中での業務遂行は、大きな負担となる。本シンポジウムでは、学校管理下の生徒の死亡、学校管理下での事故、生徒の自殺に遭遇した3名の養護教諭の体験の複線径路等至性モデルを用いた分析を通して、学校危機時の養護教諭への支援のあり方について検討したい。

2
山口 力(愛知県小・中・高等学校スクールカウンセラー)・加藤 宏基(愛知県西尾市立西尾中学校)・
杉浦 美智子(愛知県西尾市立一色中部小学校)・石川 京子(適応教室あゆみ学級西尾)
教師がいじめの間接的な誘因・遠因になってしまう時 ~いじめの「本当」の解決に向けて~

学校現場では、“教師”の不適切な子ども達への関わりや接し方、言葉かけが誘因となって、子ども間にいじめを引き起こしてしまっていることも少なくない様に思われる。本シンポジウムでは、子ども達に実施した「先生に言われて傷ついたり、辛かったり、悔しかった言葉」についてのアンケート結果やいじめの当事者の言葉をもとに、教師がいじめの間接的な誘因や遠因となっていることについて議論を深めていきたい。さらに、いじめの根絶に向けて、教師の意識の持ち方、平等とは何か、“本当”の個性とは何かについて考えていく場としたい。