第12回大会

日本学校心理学会第12回大会プログラム

このたび,日本学校心理学会第12回大会(水戸大会)を学校心理学会発祥の地,茨城県で開催する運びとなりました。大会準備にご尽力していただいた方々に厚く感謝申し上げます。また,大会実行委員会一同,参加の皆様を心から歓迎いたします。

さて,学校では新学習指導要領が段階的にスタートしました。新学習指導要領では,知・徳・体のバランスのとれた力である「生きる力」の育成を理念とし,変化の激しい社会を生きるため,確かな学力,豊かな人間性,健康・体力のバランスのよい育成を強調しています。この新学習指導要領の理念は,まさに学校心理学の理念と通底するものがあります。学校心理学は,学習面,心理・社会面,進路面,健康面の4領域からの多面的な心理教育的援助サービスを通して,子どもたちの健やかな成長・発達を目指しています。そこで,本大会では,大会テーマを「『生きる力』を育て,元気の出る学校づくり-より多面的なアプローチをめざして-」とし,4領域に関する研修,参加者同士の交流を重視して企画いたしました。

具体的には,「ワークショップ」と「教育講演会」では4領域をそれぞれに研修できるようにし,「実践発表」では1次的,2次的,3次的援助サービスの3段階をそれぞれに設定しています。また,「ポスター発表」では,4領域・3段階に係る多種多様な発表テーマを揃えることができました。発表数も約50本と多く,本学会では過去最高となっています。さらに,交流の場となる休憩スペースや懇親会については,相互の会話が盛り上がるよう工夫・配慮しています。皆様が水戸大会でより多くの方々と出会い,互いに交流を深めながら,子どもたちの支援について,より一層学び合いができることを期待しています。

日本学校心理学会第12回大会実行委員長 横島義昭

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