本学会について

本学会のスタンス

 学習困難、いじめ、不登校、非行、発達障害などの問題に関して、子どもが苦戦しています。学校心理学は、学習支援、生徒指導・教育相談、特別支援教育、学校保健などの視点から検討されている子どもへの援助活動について、共通の枠組みを作ろうとするものです。

 学校心理学は、「一人ひとりの子どもが学校生活を通して出会う問題への対応と解決を援助する心理教育的援助サービスの理論と実践」を支える体系です。学校教育のシステムを、ヒューマン・サービスの視点からとらえ、教師、スクールカウンセラー、保護者らがチームとなり、学校や地域の援助資源を活用して、子どもの成長を支えることを目指しています。子どもへの関わり方、教師や保護者など援助者の相互の支えあい、また学校・地域の援助サービスのシステムについて、基本的な考え方と具体的な方法・ツール(道具)を提供します。

 本学会は1999年11月23日に「日本学校心理学研究会」として誕生し、2003年8月に「日本学校心理学会」として新たな一歩を踏み出しました。生徒指導・教育相談に関わる教師、養護教諭、特別支援教育に関わる人、スクールカウンセラー、管理職、教育行政担当者、親の会のリーダー・・・子どもの援助に関わる多様な人々が集い・学び・交流し、お互いを支える学会でありたいと願っています。私たちのスローガンは、「みんなが資源 みんなで支援」です。